1. 探偵TOP
  2. 探偵Q&A
  3. 探偵関連
  4. 結婚詐欺に遭わないためにはどうしたらいいですか?

結婚詐欺に遭わないためにはどうしたらいいですか?

A: 結婚詐欺に遭わないようにするには、相手との出会いや言動に注意を払うこと、お金絡みの話が出たらまず疑ってかかることが大切です。


最近は、婚活が一大ブームになっています。

婚活と一口にいっても、出会いの求め方はさまざまです。
紹介や合コンなど身近な人からの伝手もあれば、マッチングアプリ、お見合いサイト、婚活パーティーなどの婚活サービスを使う人も少なくありません。

特にマッチングアプリは、手軽に登録できることから登録者数も多く、出会いが幅広いことからも人気があります。

ですが、結婚詐欺事件の多くは、こうしたネットを利用した婚活サービスをきっかけに起こっています。


結婚詐欺とは?


結婚詐欺は、結婚をえさにして異性に近づき、相手から金品をだましとることです。昨今でも、結婚詐欺事件は後を絶ちません。中には遺産目当てで結婚詐欺を働き、殺人事件にまで発展するというケースもあります。


・10人以上の女性から計1億円以上だましとる/福岡

2017年9月~19年3月に婚活サイトや婚活パーティーで知り合った3人から計約700万円をだまし取るなどした詐欺罪で、福岡県在住の無職の男(51)に対し懲役5年6ヶ月の判決が下った。
立件されたのは3人分だけだったが、余罪として10人以上計1億円以上の被害があったと見られている

引用: 西日本新聞 2021/09/22
・350万円をだましとった結婚詐欺師相手に民事訴訟/大阪

30代女性が、婚活アプリで知り合った男性に350万円以上だましとられたとして、慰謝料請求の民事訴訟を起こし、2021年9月に勝訴した。相手の男は既婚であることを隠した上に、勤務先などの個人情報もでたらめだったという

引用: 産経ニュース 2021/10/02

「結婚詐欺といえばお金目当て」と考えられがちですが、必ずしもお金を巻き上げるだけではありません。

既婚者が身体目的で相手をだましていることもあれば、投資団体などに引きずり込むために近づく、というケースもあります。
今回は、「お金をだまし取る結婚詐欺」に焦点を当てて見ていきます。


結婚詐欺師の手口は?


結婚詐欺師はマッチングアプリやお見合いサイト、婚活パーティーなどでターゲットを探すことが大半です。

最近は特に、マッチングアプリやお見合いサイトなどネットのサービスを使って出会いを演出する詐欺師が増えています。

ネットのサービスであれば、多数の女性を一気に物色できる上、同時並行で連絡を取ることも可能です。まさに「撒餌」にはぴったりの環境なのです。

結婚詐欺師は、いきなりお金を引き出しにかかることはありません。最初の半年ほどはとても愛情深い恋人であることが多いです。

連絡がマメで、早い段階で結婚を意識させるような甘い言葉をささやくでしょう。 ときには、高価なプレゼントやサプライズを用意してくれていることもあるかもしれません。

こうしてあなたを信用させて、結婚をはっきりと意識させたところあたりから、詐欺師の仕事が始まります。

結婚詐欺師があなたからお金を引き出すために使う言い訳として、次のような内容が挙げられます。

  • 親や兄弟の医療費
  • 会社のノルマを達成するため
  • 投資
  • 事業を始める(運営)資金
  • 結婚式の費用
  • 一緒に暮らす新居の費用

など

最初は小額だけを借りてきちんと返済することで信用させ、次に大金を要求するというケースもあります。

詐欺師によって、引き出す額も回数も違いますが、共通してそのうち連絡が取れなくなります。
徐々に連絡が遠のく場合もあれば、突然まったくの音信不通になってしまうという場合もあります。


結婚詐欺を見抜くには?

結婚詐欺師は、一見してそうだと見抜くのは難しいものです。

ですが、見抜くためのポイントがあります。


スペックが良すぎるプロフィールには注意

結婚詐欺師は、基本的にとても魅力的なスペックを装って近づいてくることが大半です。

男詐欺師であれば、高学歴や高収入など、女性が「好物件」と感じる経歴を語っています。


職業は上場企業勤務や個人経営、士業などを語ることが多いですが、最近は安定した公務員を使うもあります。

裕福であるように見せるためにブランド物を身につけていることも多く、プロフィールの写真にも外車や高級時計などをアップしていることもあります。

女詐欺師であれば、お嬢様育ちを彷彿とさせる学歴や、料理や音楽などを趣味だと偽っているなどのパターンがあるでしょう。

あまりにもできすぎていると感じる場合には、学歴や職業について深掘りしてみるといいでしょう。
たとえば大学の最寄り駅や、会社の所在地、部署、仕事内容などです。

すぐに答えられなかったり、曖昧に濁すようなときには、詐称が疑われます。


名刺をくれない

仕事に不審を抱いたときは、名刺をもらうようにしましょう。

名刺をほしいとお願いして、「切らしている」などはぐらかされるときは、仕事を偽っている可能性があります。

また、いざ名刺をもらったとしても、その会社が実在するのか、所在地にその会社があるのかを確認してみてください。まったくのデタラメということもあります。


家に呼んでくれない

交際してそれなりの期間になるのに、相手が家に呼んでくれない、家の場所をはぐらかすというようなときにも、詐欺が疑われます。
結婚詐欺師は目的を果たしたらとんずらするつもりであるため、家の場所を教えたくありません。


「家は汚いから」「兄と暮してるから」などと何かと理由をつけて、あなたが来ることを拒むでしょう。


家族や友だちに会わせてくれない

いざ結婚の話が出てきて、具体的な準備に取りかかるような段階になっても、何かと理由をつけて家族に一向に合わせてくれる気配がないのは要注意です。

結婚詐欺師ははなから結婚する気がないため、家族に合わせる気はありません。

もちろん、友だちもそうです。へたに自分の足跡を残すような真似はしません。


写真を撮りたがらない

結婚詐欺師は写真に写るのを嫌がる人が多いです。
万が一訴えられたときに、自分の顔や痕跡が残るのを恐れるゆえです。

写真は映るのが好きじゃないという人も少なくないので、必ずしもそうとはいえませんが、特別な日の写真にも写ってくれないというようなときには、少し怪しんでみてもいいかもしれません。


やたらと資産や貯金について聞いてくる

結婚詐欺師の目的は大抵がお金です。
そのため、あなたの資産や貯金の状況を詳しく把握しようとするでしょう。

資産や貯金について根掘り葉掘りと聞きたがるというような場合は、少し身構えておいたほうがいいかもしれません。


「結婚をまじめに考えているから、聞いておきたい」と相手はいうかもしれませんし、実際にそうであるケースもあるかもしれませんが、お金の話は相手の家族に挨拶が済んでからなど、はっきりとした形で結婚が見えるまでは控えておいた方が無難です。


「お金を貸して」は原則アウト

相手から「お金を貸してほしい」と切り出されたときには、原則アウトだと考えておいたほうがいいでしょう。

もちろん、お金を貸すといっても色々な形があります。


財布を忘れたから立て替えてほしい、お金が足りなかったなど、日常の延長のような流れであれば、ちゃんと返してくれて頻発でない限り問題はないかもしれません。

ですが、まとまったお金を貸してほしいというような場合は、慎重になりましょう。


たとえそれが、2人の結婚費用という名目であっても、です。

お金を貸してほしいと切り出されたときには、はっきりと断る、もしくは返事を保留にすることです。
相手の素性に疑わしいところがないか、先述した項目を再度よく振り返ってみましょう。

高額なプレゼントをねだられるようなときにも同様です。


結婚詐欺に遭わないために


結婚詐欺に遭う人の多くは「自分はそんなものに引っかからないと思ってた」と言います。

それだけ結婚詐欺師は巧妙に、ターゲットの懐にするりと入り込んできます。

結婚詐欺に遭わないためには、前項で紹介したポイントに注意をしておいて、不審を感じたらきちんと調べるようにすることが大切です。

また、婚活サービスを利用するのであれば、身分証明はもちろんのこと、会社等の就業証明も確認している運営会社のサービスを選ぶと、より安心でしょう。

結婚を考えているのに、どうしても相手が信頼しきれないなど不信を感じるときは、探偵に素性調査を依頼するという手もあります。
当社でも、ネットを通じて知り合った相手の素行等を調べる結婚調査を行っています。

■結婚に関連する他の質問